インフルエンザ脳症の最新情報(2019年版)について

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インフルエンザ 脳症

以前まとめた記事にインフルエンザ脳症についてご紹介しました。2019年7月19日に国立感染症研究所が発表した最新のインフルエンザ脳症について情報をシェアしたいと思います。

参考インフルエンザ脳症とは?その治療薬・解熱剤について

急性脳炎(脳症を含む)は、全ての医療機関から7日以内の報告が義務となっている全数把握疾患です。

急性脳炎(脳症を含む)の報告の内インフルエンザウイルスが原因の場合をインフルエンザ脳症と呼び症例をカウントしています。

2018−2019シーズンのインフルエンザ脳症は過去3年間で最多

報告は2018年第47週頃より増加しはじめ、ピークは2019年第4週であり、推移はインフルエンザ定点あたり報告数と類似していました。

2018-2019シーズンの型別報告数はA型が193例(87%)、B型が3例(1%)型不明が27例(12%)でした。ただし、B型はシーズン中盤から後半にかけて報告されることが多く、今後の報告や遅れ報告にも留意する必要があります。

インフルエンザ脳症の年齢・年齢群別報告割合

2016-2017シーズン 125例 

2017-2018シーズン 171例

2018-2019シーズン(17週まで) 223例

2018-2019シーズンのインフルエンザ脳症報告例は 2019年第17週までに223例であり、過去3シーズンの中では最も多くなりました。

インフルエンザ脳症になりやすい年齢層は?

インフルエンザ脳症の報告は、ほとんどが10歳以下の子どもが半分以上を占めています。

各シーズンの報告に占める10歳未満の割合は、2016-2017シーズンは74例(当該シーズンの59%)、2017-2018シーズンは100 例(同58%)、2018-2019シーズンは154例(同69%)でした。

特に、過去3シーズンにおいて1歳児がに最も届出が多かったです。(続いて2歳児)

一方、60歳以上の割合は 2016-2017シーズンは21例(当該シーズンの17%)、2017-2018 シーズンは23例(同 13%)、2018-2019シーズンは19例(同 9%)で、いずれのシーズンも10%前後を占めました。

過去にまとめた記事の年代別のインフルエンザ感染傾向とも似ていることが分かりました。

’’2015年−2019年のインフルエンザ罹患数を年齢別にみると5~9歳、0~4歳、10~14歳の順で感染がかかりやすく、70代以上、60代、15~19歳の感染人数が少ない’’

引用インフルエンザの年代別の感染の傾向について比較しました!

インフルエンザA型、B型の年齢別割合は?

2018-2019シーズンのA型インフルエンザウイルスによる報告例の年齢中央値は6歳でした。他方、B型インフルエンザウイルスによる報告例の年齢中央値は9歳でした。

A型はB型と比較してより低年齢の小児の届出割合が高くなりました。この結果は、2016-2017シーズンや2017-2018シーズンと同様でした。

参考国立感染症研究所「急性脳炎(脳症を含む)サーベイランスにおけるインフルエンザ脳症報告例」

以上、インフルエンザ脳症の最新情報(2019年版)についてご紹介しました。

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