特に、小さな子どもにはインフルエンザに感染することで引き起こす合併症のリスクが高くなります。
インフルエンザの合併症を親が知っていると知っていないでは対処が大きく違ってきます。
後悔をしないために必要な家庭の医学について少し勉強してみましょう!
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インフルエンザ脳症について
インフルエンザ脳症は、発熱から数時間〜1日で、けいれん、以上行動、意識障害、といった初期症状が現れます。急激に起こるため、インフルエンザの検査をする前に発症もあり得ます。
けいれん:けいれんがおさまっても意識がもどらない、けいれんの前や後に異常な言動がみられるか、けいれんが10分以上続く場合は要注意です。
異常行動:幻覚をみたり意味のわからない言動をしたりします。
意識障害:呼びかけても反応がなかったり、ボーッとしてウトウトして眠っているような感覚が続きます。
実は、インフルエンザ脳症へのメカニズムは解明されていませんが、体内に侵入したウイルスに対する過剰に免疫反応をしてしまい、脳が腫れて発症する推測されています。
小学生未満の子ども、特に1歳〜3歳の子どもに発症することが多いです。早期発見すると後遺症に至らないこともあるので、早急に病院を受診しましょう。
けいれんはけいれんでも、「熱性けいれん」という症状があります。
手足を突っ張らせて全身が硬直して一時的に意識を失う時があります。熱性けいれんは後遺症やインフルエンザ脳症とは違います。
この場合は衣類を緩めて、様子を見ましょう。熱性けいれんの特徴はこの3点です。
・左右対称のけいれんが5分以内におさまる
・けいれんの後意識がもどる
・1回のみのけいれんである
インフルエンザから合併症の肺炎を引き起こす
ウイルスが喉から気管支を通りさらに、肺まで侵入すると肺炎を発症します。実は、肺炎は高齢者にとって致死率の高い疾病です。
もちろん、小さい子どもも重症化しやすく、呼吸困難(鼻がピクピクし、胸の中央がへこむような呼吸をしていたりする)や重症肺炎になるケースがあります。
新型のインフルエンザウイルスは特に、肺で増殖しやすいです。
重く何度もせきをして止まらなくなった時は気管支炎や肺炎の可能性を疑いましょう。
合併症の中耳炎について
インフルエンザに感染して免疫が下がったところに今度は細菌が中耳に入り込み炎症を起こします。
赤ちゃんや小さな子どもは言葉で訴えることができないので、ママはサインを見逃さないようにしましょう。
・自分で耳を触ろうとする
・耳をさわると嫌がる
・自分で自分の耳を触ろうとする
・耳の中から汁のような分泌物が出でる(耳だれが出る)
この場合は耳鼻科または、小児科を受診してください。細菌性なので抗生物質が効きます。ひどい場合は鼓膜切開して、うみを出すこともあるので早めの対応をしましょう。
まとめ
インフルエンザ脳症、肺炎、中耳炎など幼い子ども達は併発しやすいので、注意が必要です。
只でさえ、少子高齢化が進む日本で子ども達は貴重な存在です。その子ども達が感染症によって後遺症が残ってしまう、亡くなってしまうことは国家の大きな損失です。
だからこそ、感染症にならないために予防を進めて社会全体で対策していくべきですね。
以上、子どもがインフルエンザに感染した時に注意すべき合併症についてご紹介しました。