【追記2019年3月20日】
ノロウイルスは非常に強い感染力がありますので、ごくごく少ないウイルスであったとしても感染し、嘔吐や腹痛など2〜3日は続き深刻な症状が出やすい病気です。
経験されたことがある人は分かると思いますが、2度とかかりたくない感染症の一つではないでしょうか?中には、二枚貝を食べない人もいるくらいです。
ノロウイルスに感染した時には、強い下痢と嘔吐がありますのでなかなか食欲が湧かないと感じる場合がほとんどです。
そのような時には、まずしっかりと水分を補給することが大切です。
痛みや吐き気が少しおさまってきたら、消化のよい食べ物を選んで栄養も補給したいですね。
そこで、今回はノロウイルス時に知って起きたい食事についてご紹介します。
Contents
ノロウイルスの時のオススメの食事
水分を十分に摂ったら、胃腸の調子を整える効果のある食べ物を選びましょう。
例えば、すりおろしたリンゴはその代表といえます。
また、整腸作用だけだけでなく消化しやすく、胃腸に優しいものを選ぶことも重要です。具が入っていないお粥やうどんであれば、小さな子どもで食べやすいです。
また、うどんはツルツルと食べやすくお腹に優しい食事ですので暖かくしてたべると回復を早めてくれる効果も期待できます。
弱った体を復調させるには、栄養を補給することも欠かせません。すりおろした野菜をスープなどの摂取しやすい状態にして食べると良いです。
調子が戻ってきたら、煮物などの柔らかい固形物の状態で食べても構いません。
その他のオススメの食べ物としては、卵やほうれん草、煮魚など回復する時期なのであまりお腹に刺激を与えない料理が良いです。
特に、小さな子供やお年寄りなどは免疫力が低いためノロウイルスにかかると重症化してしまうケースも少なくありません。
万が一ノロウイルスになった時には、安静を心がけ栄養バランスの良い食事をとることが肝心なのです。
急に大量のものを食べすぎないように気をつけながら、少しずつよく噛むことによって胃腸への負担を減らして、消化させることが大切です。
ノロウイルスを軽減させるにはヨーグルト?乳酸菌がいい理由
ヨーグルトの乳酸菌がノロウイルスに対して有効なのは、腸内環境を改善させる力があるためです。
人間の免疫力の多くは、腸内で作られているため、お腹の調子が悪い人はノロウイルスを撃退することも難しくなる理由です。
乳酸菌が腸内に入る段階では、他の善玉菌の働きを促進することになります。
その次には悪玉菌の活動を制限することで、免疫力の低下を防ぐことが容易になります。
さらには、普段は腸内で中立的な立場で静観している日和見菌にも良い影響を与えて、悪玉菌に加勢しないように働きかけます。
結果的に、悪玉菌が優勢な状態が変化して、善玉菌が強い腸内環境が作られることで、ノロウイルスの侵入に対して強力に対抗できることになるわけです。
もちろん、ノロウイルスを軽減させるためには、一時的にヨーグルトを食べるだけでは意味がありません。
毎日の習慣として使い続けることで、季節を問わずに腸内環境が充実して、免疫系統も正常に働いてくれます。
例えば、ヨーグルトにリンゴなどの果物を加えると、整腸作用と乳酸菌が融合して、善玉菌に対して相乗的な支援を与えることができるため、ノロウイルスに対する抵抗力も強くなります。
S-903納豆菌にノロウイルス予防効果を確認!
おかめ納豆で知られていますタカノフーズさんの研究でS-903納豆菌がノロウイルスに増殖抑制効果を発見しました。
マウスによる実験で、ノロウイルスに感染させる3日前から7日後まで10日間マウスに「S-903 納豆菌」でつくった納豆と「S-903 納豆菌」を与え、ノロウイルスを与えてから2週間、糞便中のノロウイルス量を測定しました。(対照区と比較)
その結果として、「S-903 納豆菌」でつくられた納豆が一番ノロウイルスの増殖を低下し、「S-903 納豆菌」を摂取したマウスも同様に、対照区のマウスに比べて、ノロウイルスの量が大きく抑制していることが分かりました。
特に、ノロウイルス接種後の1日目、2日目のウイルス量は70%ほど減少しました。
つまり、「S-903 納豆菌」にはノロウイルス発症の予防と、感染後の症状を軽減する効果が期待できるとが示唆されました。
参考:おかめ納豆サイエンスラボ「S-903 納豆菌にノロウイルス予防効果」
ノロウイルスの時、避けるべき食事や飲み物で
ノロウイルスに感染した場合、食事はできるだけ消化のよいものを少しずつゆっくり食べることが基本です。
但し、避けたほうが良いご飯もあるので注意が必要です。食物繊維の豊富なキノコ類やお菓子など消化しにくいので良くありません。
また、香辛料の入った食品や油分が多いメニューも胃腸に負荷を与えやすいので避けましょう。
飲み物は、オレンジジュース、グレープジュースなどの柑橘系やコーラやススプライトなどの炭酸はオススメできません。
また、水分だけでなくミネラルも体から排出していますので、お水のみ飲むのも控えた方が良いです。
オススメは、 スポーツドリンクを少し薄めていつもより気持ち多めに飲むと良いです。
参考:ノロウイルスにかかった時の飲み物!ポカリや経口補水液がオススメな理由の記事はこちらから!
ノロウイルス発症からいつくらいから食事を戻すの?
大体の目安として発症してから2、3日経って、吐かなくなったら戻していっていいでしょう。
下痢をしていたとしても、食べたものの半分程度は吸収されると言います。
なので、整腸作用がある水溶性の食物繊維を含んだもずくやめかぶなどのネバネバした海藻類や、アボカド、モロヘイヤなどの野菜も良いとされます。
このような食事を組み合わせて体調を確認しながら少しずつ普段の食事に戻していきましょう。
まとめ
ノロウイルスの時は、食欲が減退するので、まずは水分確保をして、できるだけ消化のよい食事をして胃、腸に負担をかけないようにしてください。
●消化のうどんやおかゆ回復期には卵やほうれん草を使った食事がおすすめです。
●ヨーグルト+すりおろしリンゴには腸内環境を良くする効果があります。
●食べ物では、きのこ類、お菓子、香辛料は避けるほうが良いです。
●飲み物では、牛乳、炭酸飲料、柑橘系ジュース、お水のみは避けるほうが良いです。
症状が落ち着いたからといって、急にいつも通りの食事に戻すのではなく、徐々に戻していきましょう。
以上、ノロウイルスの時にオススメの食事、避けるべき食べ物についてご紹介致しました。