感染経路はノロウイルスに汚染された牡蠣などの二枚貝を、十分に加熱せずに摂取してしまった時です。しかし近年の一気に大流行してしまう傾向は、牡蠣以外の感染経路です。
非常に感染力が強い上に取り除くのが困難なのがノロウイルスの特徴かつ厄介な点です。
方法を誤ってしまうと除去するどころか尚一層広範囲にウイルスを撒き散らしてしまう恐れがあるので、事前に対策方法を予備知識として得ておくといいでしょう。
今回は、ノロウイルスに対する熱湯消毒についてご紹介したいと思います。
Contents
ノロに感染しやすい場所はどこ?
まずリスクが高いのは、感染者の吐しゃ物や便に触れた時です。
患者が床に嘔吐してしまった時、片付ける人が素手で吐しゃ物を処理すると、大量のノロウイルスが手に付着する事になりますが、ウイルスは小さいので指の隙間や爪の中まで入り込み、よほど気をつけて手を洗わないとずっとノロウイルスが手に付着したままの状態になります。
乳幼児患者のオムツを交換している時も同様で、この汚染された手で食事をすると当然感染する可能性は高くなります。
これは接触感染になるのですが、実はいろんな場所で起こりうる事です。
コンビニのトイレであたなも感染しているかも
何気なくコンビニのトイレを利用した際、実はそのトイレは感染者が利用した事で汚染されている事があります。
ノロウイルスが付着しているのは便座や便器だけではなく、トイレットペーパーや水を流すレバー、さらにドアノブも考えられます。
トイレを利用した後にしっかりと手を洗えばリスクは減らせますが、手を洗わなかったり適当に済ませてしまうと、ウイルスが付着した状態で過ごす事になります。
そのままコンビニでおにぎりやパンを購入し、その汚れた手で食事をすると間接的ではありますが、ノロウイルスが体内に入り込む事になり感染してしまうのです。
このように簡単に感染するのは、ノロウイルスが感染力が強く、10〜100個程度のウイルスでも感染させてしまう力があるからです。
周りに感染者がいないのに自分だけが感染してしまった場合、こういった接触感染の可能性が考えられます。
ノロウイルスには熱湯消毒が効果的
家庭でものを買わずに対策することができるとすればそれは熱湯消毒を利用することです。どの家庭でも必ず水道は通っているし、熱湯消毒は菌やウイルスに対して有効な手段です。
厚生労働省によると、『まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効』とされています。
この条件で使えるものは積極的に熱湯消毒を行うと良いです。しかし、ドアノブやトイレなど熱湯が1分以上当てることは物理的に難しいためその時には次亜塩素酸水溶液を別途使用することをオススメします。
感染が疑われる人の吐瀉物や便の処理には十分注意が必要です。処理の仕方と衣類の洗濯についてはこちらの記事を参考にしてください。
参考:嘔吐して衣類にノロウイルスが付着した時の3つの消毒方法と洗濯について
熱湯消毒は漬け置きできる場合には効果的ですが、デメリットとして沸騰させるまでの時間がかかってしまいます。うまく除菌剤などを活用してノロ対策してみてください!
以上、熱湯消毒はノロウイルスに効果があるのか?についてご紹介しました。