嘔吐して衣類にノロウイルスが付着した時の3つの消毒方法と洗濯について

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嘔吐でノロウイルスが

寒い時期に怖いノロウイルス、感染力が強く非常に危険な為、嘔吐物の掛かった衣服や清掃用具の処理について困る事が多いと思われます。

捨ててしまおうかどうか悩んでしまう場面が多くみられますが、しっかりとした対応、除菌をすればそこまでする必要はありません。

Contents

ノロ拡散を防ぐために嘔吐処理から行う

通常のアルコールだけで滅菌する事は難しく、消毒液として有効なものが塩素系漂白剤を希釈したものもしくは次亜塩素酸水溶液のスプレーを使用します。

ノロウイルスの跳ね返りで空間に浮遊している可能性があるため十分に空間に除菌スプレーで空間噴霧してください。※次亜塩素酸ナトリウムを噴霧してはいけません。次亜塩素酸水溶液のスプレーがおすすめです。

もちろん、消毒する際に自身の衣服に付着してしまっても本末転倒ですので、こちらも相応の対応が必要になります。

使い捨てのゴム手袋、靴下や靴カバー、エプロンや捨ててしまっても構わない衣服を装備した上で作業することをオススメします。

また、ノロウイルスによる二次感染を防ぐ必要もありますので、手袋は二重にした上で、しっかりとマスクを着用する事が大切です。

同様に二次感染が危険ですので、使い捨ての清掃用具を処分する為のゴミ袋も二重に出来るように二枚用意しましょう。

吐瀉物の残渣(衣類に付着した汚れも)を使い捨てのペーパータオルや新聞紙等でしっかりとふき取った後に満遍なく除菌します。

ノロ嘔吐

嘔吐がついた衣類を乾燥させない!

嘔吐物等がかかってしまった衣服等を処理する際には、絶対に乾燥させない事が重要になります。

消毒が済んでいない状態で乾燥してしまうと、衣類等に付いてしまった大量のウイルスが埃と一緒に空中へと舞い上がり、空気感染する可能性があり大きな二次感染被害を拡大させてしまう事になります。

時間との勝負になるので、早急に処理していきましょう。

嘔吐がついた衣類は分けて消毒液と一緒にバケツで洗う

嘔吐物がついた衣類ですが、まずぬるま湯またはお水を入れたバケツに入れて消毒剤を入れてください。消毒方法ですが、以下の3つのやり方をご紹介します。

次亜塩素酸水溶液に漬け込む

●次亜塩素酸ナトリウムを使用する

●熱湯を使用する

注意:吐瀉物や便等の排泄物は50度以上のお湯で固まってしまう恐れがある為で、こうなると洗浄にはとても時間が掛かってしまいます。

衣類を次亜塩素酸水溶液に漬け込む

次亜塩素酸水溶液はハイターなどの漂白剤の主成分次亜塩素酸ナトリウムよりも脱色効果が少ないため衣類へのダメージが少なくかつ取り扱いも簡単で安全なので漬け置き、除菌スプレー等全てに使うことができます。

人が周りにいても無害なためおもちゃやテーブルにたくさん噴霧することができます。もちろん、動物にも安全なためペットがいる家庭では使い勝手がいいでしょう。

短時間で処理を行わなければいけないため日常的に使用して入ればそのまま希釈なしで使用できる方法です。

白色の服で漂白しても良い衣類は次亜塩素酸ナトリウムでもOK

次亜塩素酸ナトリウム濃度5%の塩素系漂白剤20mLに対して980mLのお水を入れて、1Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液(50倍希釈の500ppm)を作ることができます。

これ以上に濃い1000ppmでも問題ありませんが、濃度が高ければ高いほど衣類へのダメージもあるので注意が必要です。

色柄物衣類の場合、色落ちしてしまう可能性があります。また、酸素系漂白剤の場合ノロウイルスをしっかりと分解する事が難しい為、脱色には十分注意して、塩素系漂白剤の使用をしてください。

熱湯でノロウイルスを退治する

ノロウイルスは、高温でもウイルス分解する事が可能なので、85度以上の高温の熱湯に1分以上漬け置きします。

実は、高温でも衣類の色落ちがしやすく、衣服の繊維が縮みやすくなるため衣類へのダメージが大きくなってしまいます。

この熱湯消毒する場合には、次亜塩素酸や次亜塩素酸ナトリウムがご用意できない応急方法として念頭に置いて頂ければと思います。

こうして出来上がった塩素系漂白剤調整液に水洗いを終えた汚染された衣類を揉むように漬ける事で、ノロウイルスを分解する事が可能です。

しっかりと浸透された事を確認されましたら、次亜塩素酸水溶液であれば、1〜2分程度、次亜塩素酸ナトリウムであれば、30分~2時間程漬け置きし、軽く水気を絞ってそこで初めて洗濯機での洗浄が可能になります。

消毒後に洗濯機にかける

洗濯機ノロウイルス  

洗濯する際の注意点として、ウイルスを早く洗い流してしまわなければならないのですが、洗濯機の中でほかの洗濯物と一緒に洗った場合、ウイルスが衣類を通して付着、新たな感染のもとになってしまう可能性があるのです。

ノロウイルスは通常の洗剤で洗っただけでは死滅しません。先ほどの3つの消毒方法を行なった後に洗濯機に入れるようにしましょう。

もし洗濯物の量が多く、バケツでの漂白剤が叶わない場合は洗濯機にて、直接塩素系漂白剤調整液を作る方法も可能です。

また、汚れ物が多い場合洗濯機にお水を19ℓほど入れて十分に浸った後に、400mlの(5%濃度)漂白剤を混ぜて使用することもできます。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液をしっかりと排水した後に普通の水と洗剤で洗濯機を稼働させましょう。しっかりと落とすために二回以上すすぎを掛けておくとベターです。

もしこの際に洗浄する衣服、ふきん等が全て白色の物であれば、漂白剤を排水せずに、そのまま洗濯に掛けても問題はありません。

洗濯を終えましたら、次は雑菌の増殖を防ぐ為にも早めに乾燥させるのが異臭などを防ぐポイントになりますので、出来るだけ早めに干しましょう。

更に念の為にも干し終わった衣類等には次亜塩素酸水溶液スプレーを吹き付けておくと安心です。

乾燥機等を所持しているご家庭でしたら、乾燥機を利用しても全く問題はありません。

天日干しが可能であればそれが一番良いのですが、雨が降っている、外干しが出来ない場合もあると思いますが、室内干しや陰干しをすると、紫外線の力で除菌する事が出来ません。(ノロは紫外線にも耐えます。その他雑菌)

しっかりとノロウイルスを衣類から振り払う為にも、そういった際は必ず乾燥機の利用を心がけましょう。

アイロンがけを行えば、なお安全です。乾燥を終えましたら、大切な服もまた元通り安全にご使用できます。

まとめ

ノロウイルスは非常に感染力が強くアルコールでは効果が低いため、適切に嘔吐処理をした後に、衣類の処理も次亜塩素酸水溶液、次亜塩素酸ナトリウムを希釈する、熱湯で消毒の3つを試して感染が広がらないようにしましょう。

以上、嘔吐して衣類にノロウイルスが付着した時の3つの消毒方法と洗濯についてご紹介しました。

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