赤ちゃんのために知っておくべき風しんと先天性風疹(ふうしん)症候群について

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風しんとはしかは、2007年まで五類感染症定点把握疾患に分類されており全国3,000カ所の指定された小児科から感染者数を報告する必要がありました。

しかし、感染者数の増加により一時ワクチンが不足する自体にも陥り混乱が生じたためより強化した対策を取るために、2008年から風しんとはしかは、五類感染症全数把握疾患となりました。

風しん(先天性風しん症候群も同様に)とはしかを診断した医師すべてが7日以内に保健所に届け出なければいけないことになりました。

2018年の累積(1月1日〜10月14日まで)の風しん感染者数は1289人となり、2017年の感染者数93人と比べておよそ13倍に激増しました。

補足:2013年の風しん大流行時は、14357人の感染者数でした。その内、7割が男性で20代〜40代が8割と大多数を占めていました。つまり、会社での予防接種をすることは日本全体の感染症対策に繋がります。

一方、先天性風しん症候群は2015年〜2017年も0人、2018年10月現在も0人で現状、報告がありません

しかし、2012年4人、2013年32人、2014年9人と発生しており先天性風しん症候群と診断された45人のうち11人が亡くなりました。実に、約4人に1人の割合(約25%)と非常に高い致死率です。

このように全体の風しんの感染者数が増えることで妊婦さんへの感染の可能性が高まり非常に危険な状況であると思います。

参考国立感染症研究所「速報データ 2018年第41週」

また、2018年10月22日にアメリカ疾病予防管理センター(CDCと呼ばれ日本の厚生労働省に当たる政府機関)は、風しんの予防接種を受けていないなど感染のおそれがある妊娠中の女性に対して、感染の拡大が治まるまで日本への渡航を自粛するよう勧告しました。

WHOによると2015年に南北アメリカ大陸での風しん撲滅したと発表しています。

参考共同通信社「米が妊婦の日本への渡航自粛勧告 風疹感染拡大で」

風疹(風しん)に感染するとどうなる?

流行するシーズンとしてはインフルエンザとは異なります。インフルエンザシーズンが終わりかけた早春から初夏にかけて流行します。風しんは飛沫感染が主な感染経路なので、くしゃみやせきなど花粉のシーズンも被ります。

風しんは、インフルエンザと比べても2〜4倍ほど感染力が強いと言われています。

感染すると14〜21日(平均は16〜18日)の潜伏期間を経たのちに、主に発熱、発疹、リンパ節の腫れの3つ症状がでます。

注意:風しんに感染しても症状が現れない人(不顕性感染)が15〜30%ほどいるそうです。

風しんの症状が悪化すると様々な合併症が発症する可能性があります。

急性脳炎(4000〜6000人に1人の割合で、その中でもけいれんや意識障害で亡くなる方は10〜20%います)、血小板減少性紫斑病(3000人~5000人に1人の割合)入院しなければいけなくなります。

また、大人(特に女性)では、手指のこわばりや痛みを訴えることも多く、関節炎を伴うこともありますが一時的で症状は回復します。子どもよりも大人のほうが症状長引く傾向にあります。

先天性風しん症候群とは?

先天性風しん症候群(Congenital Rubella Syndrome(CRS))は、風しんウイルスによって母子感染し、新生児に障害を引き起こす総称を指します。

先天性風しん症候群は、妊娠12週までの妊娠初期に感染すると可能性が最も高くなりますが、20週を過ぎると可能性が低くなると報告されています。

妊娠12週までに感染した場合は先天性心疾患と白内障の可能性があり、12〜24週までには難聴(重い難聴)を患う可能性があります。主にこの3つが主な障害になりますが、それら以外にも、

補足:妊娠4週でかかった場合50%以上、妊娠8週の場合は35%などと言われています。

肝脾腫、血小板減少、糖尿病、髄膜脳炎、精神発達遅滞、発育遅滞、精神発達遅滞、小頭症、緑内障、網膜症、小眼球など様々な障害を持つ可能性があります。

厚生労働省先天性風疹症候群

参考厚生労働省「風しん感染予防の普及・啓発事業」

先天性風しん症候群の治癒方法はないので予防を徹底する

先天性風しん症候群を患った場合に治療法はありません。しかし、先天性心疾患は、軽度であれば自然治癒することもありますが、基本的には、手術が可能になった時点で行います。

なので、妊婦さんやその家族の方は風しんにならないように予防が非常に重要です。

手洗いやマスクだけでは予防手段として不十分です。なるべくワクチンは2回接種して抗体価を高める必要があります。

風しんは、定期予防接種に分類されています。こちらから予防接種まとめについて確認してみてください!

妊娠を予定する女性は特にまず風疹抗体価を調べて、低ければ、再度ワクチンを接種してください。しかし、妊娠中のワクチン接種は避ける必要があります。

万が一、ワクチン接種後に妊娠が判明した場合、今までに障害児が生まれたことは1件もありません。

2019年度から30~50代の男性も風疹抗体検査無料へ

2014年から今までは妊娠を希望する同居する男性に限り無料で風疹の抗体検査を受けることができました。しかし、2019年度からは30歳から50歳の男性も加えて風疹の抗体検査を無料で受けることができるようになります。

1回の風疹検査に約5000円費用がかかるため行かない人が多いです。

中には会社にて費用を全額負担することで接種する人を増やそうとしている企業もありますが、一部に留まっていました。

今回の取り組みで自身の予防接種する人が増えて社会全体の生産性が下がらないようにみんなで意識していきたいです。

参考朝日新聞「風疹の抗体検査、30~50代男性は無料に 厚労省方針」

以上、赤ちゃんのために知っておくべき風しんと先天性風疹(ふうしん)症候群についてご紹介しました。

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