感染症予防と聞くと、手洗い、うがいとピンをくるのではないでしょうか。空気感染、接触感染、飛沫感染が主なルートとなります。
風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなど飛沫や空気によってうつってしまうと思っている人も少なくありません。
実は、それらのウイルスだけでなく、多くの感染症は手を媒介して目、鼻、口から体内に侵入すると言われています。
そこで、今回はインフルエンザウイルスを侵入させないために、マスクや手洗いなどの予防方法は効果的かご紹介したいと思います。
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とにかく手洗いが感染症予防に重要
風邪やインフルエンザの流行する時期には、くしゃみや咳などで拡散したウイルスドアノブや電車のつり革、コピー機のボタン、パソコンなど、いろんな場所に付着しています。
そのような不特定多数が触った場所に手が触れることで間接的にウイルスが体内に侵入してくるのです。
粘膜に触れる前に手に付いたインフルエンザウイルスを流し出すという点で、手洗い予防は有効的です。
そのため、インフルエンザなどの感染症から体を守るためには、手からの侵入を防ぐ「手洗い」が重要な予防方法となることを覚えておいてください。
いつどのように手洗いすべきか
外出先ではトイレの後、飲食をする前だけでなく定期的に手洗いすることを推奨します。家から帰った後も、手で触る部分は多く、さらに手で顔周辺を触れる機会が増えます。
そのため、帰宅するタイミングですぐに手洗いをしておけば、外から持ち込んだとしても家の中で感染する可能性を下げられます。
ただ、手洗いの場合はウイルスを石鹸で死滅させるというわけではなく、あくまでも手に付いたものを水で洗い流す作用が主です。
そのため、手を数秒程度水に晒すだけでは、表面に付着した分だけしか取り除けないので十分とはいえません。
石鹸を使用しながら数十秒続けて、シワの中に入り込んだ分もしっかりと流してしまうことで予防に繋がります。
そして、手洗いを終えた後に、次亜塩素酸水溶液スプレーと組み合わせるとさらに効果的です。
マスクにインフルエンザ予防効果は低い
インフルエンザが流行する時期になると予防のためにマスクをする人もいるのではないでしょうか。実は、厚生労働省ではインフルエンザ予防のためにマスクの使用は推奨していないと言う事実があります。
参考:厚生労働省発表!インフルエンザ予防としてマスクは推奨しない
その理由として、インフルエンザウイルスは小さく、一般的に市販されているマスクではその目の中を通り過ぎてしまいあまり効果がないことがわかっています。
粉塵の対策として利用されるサージカルマスクのような目の細かいものの場合にはウイルスを遮断するために効果的と考えられますが、日常生活の中でこのサージカルマスクを着用することは非常に息苦しく、継続的には使用してはいられないものです。
また、サージカルマスクを使用してもマスクをずらしたり外したりした瞬間にウイルスは至る所から体内に侵入する危険があるため、必ずしも効果的ではないものとなっています。
インフルエンザを予防するためには、不要な外出は控えることや、人混みの中に行かないなどの注意をすることが必要です。
このような行動は厚生労働省も推奨しており、十分に周辺に注意をして行動することが必要となります。
参考:【まとめ】インフルエンザ予防マニュアル!これだけは試したい9の対策
マスクは感染者が着用することが基本
手洗いが有効なのは手に付着する分に対してのみなので、大勢の人がいる場所に出入りする場合は飛沫感染に対処できないため不十分になりえます。
ただし、咳やくしゃみの症状がある人がマスクを着用すると、飛沫感染の可能性を軽減すことができます。
そのため、マスクは予防する人でなく、人へ移すのを防ぐために使用するようにしましょう。
マスクを着用する際の注意点は、なるべくマスクと顔の間の隙間がないように、自分の顔のサイズに合った製品を選びようにしましょう。
また、マスクを外す際に、ウイルスが手に付いてしまう可能性があるのでマスクを外した後の手洗いも忘れてはいけません。基本的にはマスクは1度外したら捨てるようにしましょう。
以上、手洗いやマスクでインフルエンザの予防ができるのかについてご紹介しました。