【追記2019年10月30日】
昔から風邪やインフルエンザの予防には手洗い、うがいをするように言われてきたと思います。
一方、厚生労働省によると、うがいは一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。
その理由として、インフルエンザは、鼻からウイルスが侵入した場合、細胞に感染するまでのスピードが非常に速いため、1日数回のうがいが予防にどこまで役立つのか実証できておりません。
また、マスクも同様で、ウイルスは粒子がとても小さくマスクの網目を通り抜けてしまい、予防効果は期待されていません。下記の記事も見てみてください!
そこで、うがいの効果にについてご紹介したいと思います。
Contents
インフルエンザ予防としてうがいは意味がある?
うがいをおこなうことのメリットは、口の中を適度な湿気を保つことができるということです。湿気は、口腔内の粘膜を守る役割があります。
インフルエンザウイルスは乾いた環境を好むためなるべく口腔内が乾燥しないように対策することが大切です。
こまめに水分補給をすること、あめやガムを食べること、うがいをすることで間接的にインフルエンザを予防に繋がる可能性はあります。
しかし、インフルエンザウイルスが口腔内の粘膜についてから体内に侵入してくるのでうがいで洗い流すというよりは粘膜の働きを助けると考えてください。そのため、うがいが直接的にインフルエンザ予防できるかといえば疑問が残ります。
やらないよりはやった方がいいといったレベルでしょうか。
それよりも、手洗い、人混みをなるべく避けることの方が有効となります。
下記の記事にインフルエンザ対策についてまとめております。
【まとめ】インフルエンザ予防マニュアル!これだけは試したい9の対策
お部屋の加湿に関して言うと、石油ストーブにやかんを乗せて温めているときと違って暖房にエアコンや電気ストーブなどを使用している場合には、まったく水蒸気が発生しません。そのため、これらを使用している時には加湿が必要となります。
室内で加湿器使用する場合50〜60%の湿度に管理するほか、換気も時々は入れ替えるなどをして対策しておくと良いでしょう。
風邪予防としてうがいの習慣は有効!
水道水でうがいすることで、風邪予防になることが、京都大学健康科学センターの研究により発表されました。また、2005年に、 American Journal of Preventive Medicine(米国予防医学会機関誌)にもその成果が掲載されました。
うがいをしないグループと、ヨード液でうがいをするグループ(15秒×2回を1日3回)、水道水でうがいをするグループ(15秒×2回を1日3回)を比較して、風邪の罹患率を調べました。
その結果、うがいをしないグループでは、100名中26.4人/月、ヨード液うがいグループは23.6人/月、水うがいグループは17.0人/月ほど風邪を発症しました。
水うがいをした場合としない場合の罹患率は約36%も低下し有意に差がでました。
これは、プロテアーゼという酵素(ウイルス増殖するために必要な機能タンパク質を作るために必要)が洗い流される可能性が挙げられます。
イソジンなどのヨード系のうがい薬は、口腔内やのどの粘膜を傷つけてしまいうがいの効果がでないかったものと考えられます。
水うがいは、不特定多数の人と接触した後、外から帰って来た時、口腔内や喉が乾燥する時など定期的にすると効果を高めることができます。
参考:京都大学健康科学センター「水うがいで風邪発症が4割減少」
効果的なうがいのやり方
うがいをするときには二回に分けて行います。
1回目は、コップにぬるま湯かお水を用意し、口に水を含み口の中全体をゆすぎます。
2回目は、口に水を含み顔を上にむけてガラガラうがい(ガーと音を出して)をして5秒ほどして吐き出します。
その理由として、いきなりガラガラうがいをすると、口の中にある細菌やウイルスを奥に押し込んでしまう可能性があるためです。
以上、うがいにインフルエンザの予防効果についてご紹介しました。