インフルエンザと風邪の違いを見分ける!余った薬を使わない方が良い理由

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インフルエンザを見分ける医者

今までに風邪にかかったことのない人はいませんよね。インフルエンザにだって人生で一回は感染したことがあると思います。

確かに、インフルエンザや風邪の見分け方はありますが、それは、100%あっている保証はありませんよね。

風邪のような症状だけどインフルエンザに感染している時もあれば、インフルエンザに感染しても不顕性感染(ふけんせいかんせん)といって症状に現れずに治ってしまう時もあります。

補足:症状が現れる感染を顕性感染(けんせいかんせん)と呼びます。

なので、症状として現れない場合には知らぬ間に人にうつしてしまうなんてこともあるので注意が必要です。

発熱だけでは風邪なのか医者でも分からない!

一般的に大人であれば、37度以上で、こどもは平熱も大人と比べて高いため37.5度以上を熱がある可能性があります。

幼少期は特に、体温が環境に左右されやすいです。暑い日に外で遊んだり、お風呂の後には病気で熱がでているわけではないのに、そのくらい熱がある時も多々あります。

あ!大変だ!と思わず、少し涼ませてあげてください。

実は、熱だけでこれは風邪だとか、細菌性の感染症だ!なんてお医者さんでも分かりません

全体の状態がどうなっているのか把握する必要があります。

『風邪菌』と呼んでいる人は知らないインフルエンザと風邪の違いはこちらの記事からチェック!

チェック項目はこれ!

・食欲や飲み物は飲めているか

・嘔吐や下痢はあるか

・鼻水や咳(せき)はあるか

・どのくらい元気があるかなど

インフルエンザの項目はこれ!

・急に症状が現れる

・38度を以上の発熱

・鼻や喉に炎症がある

・倦怠感などの体全体に症状がある

の全て当てはまり、11月から4月の季節でインフルエンザが集団感染している時期であればインフルエンザと思ってください。

補足:嘔吐、下痢、頭痛、筋肉や関節の痛みも出る人がいます。

ただ、熱があるということは感染症の兆候ではありますが、「すぐに対応しないと大ごとになるからすぐに病院にいかなきゃ」と、神経質にならなくても大丈夫です。

しっかり経過観察をしてください。もちろん、経過をみて悪くなったり、判断が難しい時には病院にかかってください。

注意:まだまだ免疫が不十分な3ヶ月未満の赤ちゃんが発熱した時にはなるべく早く小児科にかかりましょう。また、重症化する場合には、熱だけでなく痙攣(けいれん)や嘔吐などその他の症状も体から出ています。

補足:乳幼児の場合、ミルクをほとんど飲まない、食欲がない、咳で寝付けない、食事をしてもすぐに嘔吐(おうと)してしまう、機嫌がとても悪い、ぐったりとしているなど発熱していなくても受診してください。発熱していなくても重症のケースがあります。その他のサインとしては、呼吸が速く苦しそう、胸の中央が凹むような呼吸、顔色が悪い、呼びかけに反応しない、意味不明な行動をするなど注意して見てあげましょう。

熱がでたからといって勝手に余った薬を使用してはいけない!

熱があるから風邪かなとか、もしやインフルエンザかも?と思っても家にある薬を飲むことはやめた方がいいです。

また、発疹があるからといって軟膏(なんこう)を塗らなければいけないわけでもありません。逆に悪化する場合もありますので、良かれと思ってもそこは、ぐっと我慢して医者の指示を仰ぎましょう。

実は、発疹の原因で以外に多いのがなにか分からないウイルスだそうです。風疹(ふうしん)や水ぼうそうは特異的なので、判断しやすいそうです。

しかし、その他は確定するためにはウイルスを摂取して培養してみる、または血液検査をする必要があります。

たいていの場合、熱や咳(せき)がでて、症状が治ってきたときに発疹(皮膚に小さい吹き出物が出ること)後、2〜3日で治ります。

なので、わざわざお金をかけてウイルスを特定することはあまりないようです。

また、原因を分からぬままに、抗生物質を使用するとは体に害があるので絶対にやめましょう。

抗菌剤をむやみに使用しない

家にある解熱剤や抗菌剤は医者の邪魔をしてしまう?

あなたの家にも以前の病気になった時に病院に行って処方してもらった薬が残っているのではないでしょうか?

余っちゃってたからといって、また風邪でもひいた時に飲むことはオススメしません。

熱を出したり、咳(せき)をしたり、鼻水を出すなどこれは、人間にとって自分の体を守るために行っていることです。

注意:むやみに解熱剤を使用することでただの風邪が長引くこともあります。
病院で処方される場合がありますが、何日も発熱状態が続きすぎるとオーバーヒートして体力がガクンと下がることもあるので、行き過ぎを抑えるために使用したりします。

また、抗菌剤を使用して症状が中途半端に軽くなっていると正確な診断ができなくなってしまいます

もし、重症化の可能性がある髄膜炎や肺炎の時にどの原因か検査ではっきりできなかった場合困るのはあなたです。

抗菌剤と一言でいっても本当にたくさんの種類の薬があるのです。

この細菌にはこの抗菌剤が適切とか、耐性菌が多くなっているのでこの抗菌剤の効果が効かなくなってきたなどもあります。

これが、家にある薬を安易に使用しないほうがいい理由です。「抗菌剤を使う場合は医者の指示によって」を守るべきです。

尿路感染症は3歳の子供までは熱がでるだけで判断が難しい

尿路感染症とは膀胱に細菌が入ってしまい炎症が起きた後、そこからどんどん奥まで行き腎臓にまで炎症を起こしてしまう病気です。

病院で尿検査したことあると思いますが、細菌がおしっこにいる、または細菌と戦っている白血球がおしっこのなかにどれくらいあるか検査します。

この病気も同じく、もともと抗菌剤を使っていると尿検査での診断が困難になります。なので、安易な薬の使用は控えるべきですね。

特に、3ヶ月未満の赤ちゃんは免疫を獲得できていないので重症になる確率が高いので、注意が必要です。

小さな子供は言葉で伝えることができないのでママがしっかり観察して気づいてあげましょう!

赤ちゃんを風邪から守る

抗菌剤というものとうまく付き合うために知るべきこと

患者さんが抗菌剤を使えばすぐ治るから希望することと医者は風邪でも万が一細菌性の感染症の可能性もあるし、受診して薬をだしてあげなければという認識によって抗菌剤を処方することが多々あります。

そのようにして使用し続けると抗生剤が効きにくい耐性菌ができてきます。その耐性菌もやっつける抗菌剤を作って…などいたちごっこが始まるのです。

耐性菌を治療することは簡単ではありません。薬を開発するにも莫大なお金と時間がかかります。

疑問の補足:抗菌剤とは人工合成の化学物質と微生物が生成した化学物質のことをいい、抗生物質は微生物が作った化学物質のことを呼びます。

耐性菌をできるだけ作らないようにするために、ヨーロッパ諸国では情報公開や教育プログラムが進んでおり良い結果がでています。

日本での耐性菌対策のためのガイドラインについて

日本でも、小児外来診療における抗菌薬適正使用のためのワーキンググループによってこどもへ抗菌剤を適切に利用するためにガイドラインが作られました。

主に抑えるポイントは以下の引用です。

抗菌薬使用の原則

①ウイルス感染に抗菌薬を投与しない。また二次感染予防のための抗菌薬投与もしない。

②細菌感染が疑われても重篤合併症のリスクが低く自然治癒が期待できる時は使用しない。

③細菌感染の証拠があり抗菌薬の有効性が認められている時は投与。

④発熱があり検査所見で重症細菌感染のリスクが高いときは投与。

引用小児上気道炎および関連疾患に対する抗菌薬使用ガイドライン

また、一般社団法人日本感染症学会と公益社団法人日本化学療法学会によって『JAID/JSC 感染症治療ガイドライン~呼吸器感染症~』を医者向けに作成しています。

一部抜粋すると『適切な感染症診療と抗菌薬適正使用の普及することで、呼吸器感染症診療の質の向上につながり、耐性菌の増加を防止し、国民の健康に貢献できるものと期待している。』と述べています。

引用JAID/JSC 感染症治療ガイドライン~呼吸器感染症~

さらに、2016年には、感染症学会と化学療法学会を含む7学会で抗菌薬の適正使用に向けた提言を発表しました。提言の中で、耐性菌の世界的な増加例が問題となっています。

●世界保健機関(WHO)が初めて耐性菌蔓延の状況を“Antimicrobial Resistance Global Report on Surveillance”としてまとめ、全世界に警鐘を鳴らしていること

●耐性菌に対する新規抗菌薬の開発は世界的に停滞しており、耐性菌による感染症を発症した患者の治療選択肢が非常に少なく、危機的な状況であること

引用抗菌薬の適正使用に向けた 8 学会提言

http://www.kansensho.or.jp/guidelines/pdf/1604_teigen.pdf

世界がいい意味で小さくなって情報を早く共有できる世の中になりました。抗菌剤を適切に使用できるように医者だけでなく、私たちも理解するべきだと思います。

まとめ

風邪の兆候かも!?と思ったらこのように行動してみてください

  1. 症状と健康を確認します
  2. 安静にして水分不足にならないように気をつけます(また、消化の良い物を食べる)
  3. 具合が悪化するようであれば病院を受診します
  4. 医者に診断してもらい、指示に従います。次回の受診日を確認します。
  5. もらった薬は医者の指示通りに使用する(途中でやめない)
  6. より悪化するようであればもう一度病院に行きます。

このように分かっていれば、心配することなく行動できると思います。家にある薬を自己判断で使用せず、その前に、安静にすること、水分補給の方が大切です。

抗菌剤には感染症の治療薬として有用であるメリットがある一方で、耐性菌がでやすい、医者にかかる前に使用していると検査ができないなどのデメリットがあります。

きちんと分かった上でお医者さんに受診と理解が随分しやすいと思います。

以上、インフルエンザと風邪を見分ける!余った薬を使用しない方が良い理由でした。

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