毎年冬に流行するインフルエンザ、ノロウイルス、風邪などの感染症にかかりやすいなら、便秘の解消に努めるのがおすすめです。
排便回数は個人によって異なりますが、 一般的に「排便が週に3回未満」が便秘とされる状態の目安と言われています。
今回はインフルエンザと便秘の関係性についてご紹介したいと思います。
便秘になると体の免疫が低下する
インフルエンザと便秘は一見関係がなさそうにみえますが、実は間接的に関係しているのです。
その理由として、便秘とインフルエンザに関係性があるのは、体の免疫力が低下するからです。
医療法人小林メディカルクリニック東京の小林暁子院長によると体の免疫細胞は約70%が腸に集まっているとされ、腸内環境と体の免疫は密接な関わり合いがあります。
小腸の粘膜にある「パイエル板」というリンパ組織が腸管免疫の要となっており、腸の免疫システムの司令塔の役割を果たします。
参考:便秘解消はインフルエンザ予防になる!? 冬の腸内環境と風邪の関係性とは
つまり、便秘で腸内環境が悪化していると免疫細胞の働きが低下してしまい、インフルエンザなどのウイルスが体に侵入しやすくなるわけです。
免疫力が低下すると様々な病気に罹りやすくなります。
インフルエンザに感染するとさらに便秘が悪化する
偏った食事、運動不足といった生活習慣の乱れ、ストレス、体の冷などにより、腸の働きが低下することが原因で便秘になるケースがあります。
また、インフルエンザに罹患すると水分不足、腸の働きの低下、薬の副作用よってさらに悪化することがあります。
便秘が免疫を低下してインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなり、さらにインフルエンザによって便秘も促進されるという悪循環に陥ります。
普段から腸内環境を整えて免疫をアップさせる
腸内環境を崩す要因として、抗生物質の摂取、食中毒を起こす、ストレスや疲れ、加齢、偏食、暴飲暴食、基礎疾患などもあり便秘の原因とも重複する部分もあります。
便秘の解消の対策として大切なのは食生活です。野菜など食物繊維が豊富な食べ物やヨーグルトなど毎日食べると効果的です。
参考:ヨーグルトに含まれる乳酸菌でインフルエンザ予防に効果がある?
腸管免疫システムを活性化させ、免疫力を高めてくれるのが、小腸・大腸に棲む腸内細菌で、乳酸菌(ビフィズス菌やガセリ菌など)納豆菌などの善玉菌です。
それらの善玉菌が免疫の働きを刺激し、活性化することを助けます。
もちろん、便秘を解消して腸内環境を整えて、免疫アップだけがインフルエンザ予防に繋がるわけではありません。
手洗い、うがい、ウイルス除去するスプレーなどを使う基本的な予防行為も、重要なポイントになります。
参考:【まとめ】インフルエンザ予防マニュアル!これだけは試したい9の対策
以上、インフルエンザと便秘は関係あるのかについてご紹介しました。