インフルエンザやノロウイルスなど毎年流行しますが、病原体の感染力、感染経路など様々ありますが、実は、流行の規模が拡大する要因は私たちの行動が大きく関係しています。
インフルエンザを始めとしてこれらから新型ウイルスの登場、遺伝子の変化(環境適応)してくる中、流行をさせないために、集団での予防と個人での予防どちらも大切になってきます。
感染症の予防について知らないがために、感染症を拡大させる場合があります。
そこで、インフルエンザの具体的な予防する9つの方法をご紹介します。
もちろん、インフルエンザだけでなくこの予防方法はその他の感染症にも共通している点もあるので応用ができます。
それでは、インフルエンザ予防するための対策について感染しないために気をつけることと、感染者が気をつけることを順番に見ていきましょう!
Contents
予防の基本は感染リスクを下げること
今までに、うがいや手洗いマスクをするなどの感染症対策を聞いたことがあると思います。効果の高さに関係なくインフルエンザにならないためにそれらは間違いではありません。
しかし、これをやれば絶対感染しない、つまり感染リスクを0%にすることは不可能ということをまず知ってください。
感染するリスクを100%で表すとこれをいろいろな対策をすることでできるだけ0%に近づける努力をすることが大切です。
極論を言うと、流行期に誰にも会わず外にも出なければ、インフルエンザにかかることは0%に近いリスクに下げることはできます。
しかし、私たちは社会生活を行なっており、そのような行動を取れることは難しいです。
子ども達は学校に行かなければいけないし、親は仕事、送り迎え、買い物などにも行かなくてはいけません。
なので、対策のポイントとして普段の生活と予防のバランスを取りながらリスクの最小化を目指すことが正しい行動といえます。
感染予防をする人の気をつけるポイントと感染者が気をつけるべきポイントに分けてお話します。
インフルエンザの予防接種をする
インフルエンザウイルスは形が変化しやすくワクチンをしたからといって予防できるとは限りませんが、重症化したり入院したり、死亡する可能性を下げる効果が期待されます。
日本では定期予防接種と任意予防接種がありどちらも努力義務ですが、インフルエンザ以外の予防接種に関しては予防できるので、積極的に行なってください。
インフルエンザのワクチン開発にはたくさんのお金と時間が費やされています。形の特定が遅れたり変化する可能性が高くワクチンを増やすためにも時間がかかります。
さらに、自国でワクチンを作れる国は限られるために日本では、その他の国のワクチンも開発しています。
参考インフルエンザワクチンの予防接種はいつから?ワクチンと副作用について
人混みを極力避けること
感染者に接触したり、近くにいなければ、感染するリスクは大きく下げることができます。
従って、不特定多数が密集している場所にはインフルエンザに感染している人もいるかもしれないし、インフルエンザ発症予備軍の人もいるかもしれません。
見て判断がつくものでもないので、感染者との距離を十分に取ることができません。特に、流行時には十分意識をしてください。
多くの人が集まるショッピングセンターやスーパーも人が混み始める時間はできるだけ避けます。
やむ終えないケースはあるとは思いますが、自転車通勤、マイカー通勤、出勤の時間をずらして少ない時に公共交通機関を利用するなどできる行動の変化はやるべきだと考えます。
特にインフルエンザが流行する10月〜3月は一考する価値はありです。
外から帰ってくると着替えをする
外では不特定多数の人とすれ違っているので衣服や手にウイルスがたくさん付着しています。
外出先から帰っていると家族に会う前に除菌スプレーを服に吹きかけてから着替えるようにしましょう。
赤ちゃんや子供をそのままだっこすれば、新型インフルエンザなどは感染力が強いので感染する可能生があります。
コートもゆっくり脱ぎ家の奥にはもっていかないようにして家族で外と家のメリハリをつけることをオススメします。
日常から免疫を高めておくこと
十分な睡眠がとれていない、生活が不規則になる人は体力も落ちているので体調も崩しやすいです。
インフルエンザは風邪になった後に、こじらせて同時に感染することもあります。
毎日の睡眠時間の確保、規則正しい生活、適度な運動、免疫力をアップさせる食生活など体調管理をインフルエンザが流行する前から気をつけましょう。
栄養バランスのとれた食事をすることで体力を養い新型インフルエンザに対抗する免疫を高めましょう!
不特定多数が触る場所の清掃
主な清掃箇所として、手すり、ドアノブ、トイレなど人の触れやすい場所は清掃箇所になります。
清掃会社が床を入念にする場合がありますが、インフルエンザの場合は床からの感染の可能性は低いので上記で書いた場所をアルコール除菌剤や次亜塩素酸水溶液の除菌剤を使用して1日に何度か清掃を行うことを推奨します。
家の中で感染者がいる場合にはその人が使用した食器、おもちゃ、座った椅子、触った可能性のあるテーブルなどを入念に清掃しましょう。
清掃の後にはもちろん手を洗いましょう。
加湿器を使って部屋を加湿すること
インフルエンザウイルスやその他のウイルスも湿度の高いとこを嫌い、温度が低く乾燥したところを好むので室内湿度を50〜60%に保つと感染しにくいというエビデンスがあります。
空気の乾燥を防ぐことで鼻のどの渇きを予防でき粘膜の防御機能も向上します。
しかし、加湿器の注意点として、加湿器の中の水を清潔に保たなければ加湿器病といってレジオネラ菌などの温床になってしまい逆に菌などを撒き散らす結果になります。
その時の対処方法としては水道水に次亜塩素酸水溶液を混ぜて使用することで空間除菌ができお水も腐らないというメリットがあります。
ただし、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)と次亜塩素酸水溶液(HOCL)は全く違う物質なので注意してください。
また、時々窓を開けて換気して外の新鮮な空気を室内に取り入れましょう。
うがいは手洗いのついでに
実は、うがいについては予防方法として科学的に効果の実証がとれていません。
それは、インフルエンザウイルスなどが粘膜につくとものの数十分の間に細胞に侵入してくるので、家に帰る時には「時すでに遅し」の可能性が高いです。
しかし、手洗いと一緒にできる行動なので、やらないよりはやったほうがいいです。
合わせて、外出から帰ってきた時には、顔も一緒に洗うとマスクで覆っていない部分についたウイルスも流すことができます。(シャワーを浴びるのも有)
その他のうがいのタイミングとしては、朝起きた時、空気が乾燥している時、喉に違和感がある時などこまめにしましょう。
また、うがいだけでなくお水やお茶を飲んで口や喉を湿らし、乾燥させないようにこまめに水分を補給することも合わせてオススメします。
不織布性マスクを使用する
日本人は他の国に比べマスクをする習慣があります。もちろん花粉のシーズンには必須ですね。しかし、マスクをしたからといってウイルスを通さないかといえばそれは違います。
不織布性のマスクは熱や化学的な作用によってくっつけたもので織って作られたタイプのものではありません。
マスクは基本的には感染者がするもので、飛沫を防ぐために不織布性のマスクを推奨しています。
マスクのフィルターによって飛沫に含まれているウイルスも捕捉もある程度できますが、感染していない人がマスクをすることで防げるわけではありません。
つまり、あくまで感染者じゃない人がマスクをするのは追加的な方法です。
マスクを使用する時の注意点として、一度使ったらマスクの表面を触らないように捨てること、ウイルスが付着した可能性がる時も同様に捨ててください。
一度外してポケットに入れてまた再度使用することは絶対にやめた方がいいです。
マスクは1日1枚(外してしまったらその枚数)が基本です。
マスクの大きさも大きければいいということではなく顔の大きさに合ったものを選びたるまないようにしましょう。たまに、マスクを着用する時に上下逆の人や表裏逆の人もいますので、よく見て使用してください。
インフルエンザウイルスは鼻や口から侵入してきますが、マスクをすることで触るのを防ぐことができると言われますが、逆によくマスクを触る人はマスクをしない方がいいです。
マスクをしているから安心ではなく使用する場合には注意点を守りましょう。
手洗いをこまめにする
私たちは無意識のうちに顔を触っているのを気づいていましたか?
インフルエンザだけでなく手を介して私たち自身がウイルスを取り込んでいます。従って、手を洗う行動は非常に効果的に予防できます。
不特定多数が触る場所にはインフルエンザウイルスがいる可能性があります。
触ったあとは顔を触る前に手を洗いましょう。帰宅後、食事の前、外出先、赤ちゃんの世話をした後などこまめに手を洗うことがポイントです。
手を洗う時には石鹸を使ってしっかり洗い、水で十分に流してください。
きれいに洗ったつもりでいても意外と残っています。15〜30秒は念入りに指先や指の間、手の掌、手の甲など洗いましょう。
特に、小さい子供は、指しゃぶりや爪噛みなどするとより感染リスクが高くなるので注意をしてやめさせた方がいいです。
また、トイレが近くになく手が洗えない時には、次亜塩素酸水溶液の除菌剤やアルコール除菌剤を活用しましょう。
アルコールは水に濡れると濃度が薄すくなり、効果が下がります。しっかり乾燥させて使用する必要があるので気をつけましょう。
また、子供はいい匂いに誘発されて誤飲する場合があるので親が十分注意する必要があります。
他方、次亜塩素酸水溶液は特徴として作用後お水に戻るので子供に安心して使用することができますが、消費期限があるため使用期間をしっかりと確かめましょう。
次に、感染者の気をつけるポイントについてお話します。
感染者は外出をしない
実は、インフルエンザの流行の原因になるのは感染者の行動と言えます。
体調が悪いけど学校にいく、仕事にいくという行動の間に何人の人とすれ違っていますか?
電車やバスなどの密室空間にいることでたくさんの人に拡散していることをまず知ってください。インフルエンザだけでなく風邪もウイルスが原因なので、体調不良になったら外出はしないことを徹底してください。
感染した人がいなければ、感染するリスクはグーンと下がります。
無理に仕事場にいくことで、通勤時も会社のオフィス内でもインフルエンザが蔓延してしまいます。
アリゾナ大学の実験で、1人の感染者がオフィス内で1日普通に過ごしただけで、オフィスの半分の人の手から感染者と同じウイルスを検出したという研究発表がされています。
思った以上に人は手で触っていて拡散するという事実が分かりました。
大きく生産性を落としかねないし、他人に迷惑がかかるため感染者は外出を控えることがとても重要なので、守りましょう。
感染者はマスクを着用してくしゃみと咳に備える
感染者の咳やくしゃみにはたくさんのウイルスを含んでいます。周囲に人がいる中で咳をしたり、くしゃみをする時に口を押さえずやっていたら不快ですよね。
咳をゴホッとしただけでも覆っていなければ空気中にたくさんのウイルスが飛散します。
インフルエンザは飛沫感染も空気感染もするので、感染者はマスクをして唾やウイルスを飛ばさないこと、ない場合はティッシュやハンカチで口を覆い他人に向いて絶対しないようにしてください。
急に出るくしゃみでどうしても手で覆いたくなりますが、手から接触感染する場合があるので袖や肘あたりの衣服で口を覆うように気をつけましょう。
咳をしている人はなるべく2メートルは人から距離を置き、飛沫を拡散しないようにしてください。もちろん、家からでないことが基本ですよ。
まとめ
インフルエンザの流行を抑える対策として感染者と感染予防する人の行動によって流行の度合いがかなり変わってきます。
●感染予防をする人の気をつけるポイント
インフルエンザの予防接種をすること
外から帰ってくると着替えること
人混みをさけること
不特定多数が触る場所を清掃すること
普段から免疫を高めること
不織布性マスクを使用する
加湿器を使って予防すること
うがいをすること
手洗いをこまめにすること
●感染者が気をつけるべきポイント
感染者は外出しないこと
感染者はマスクを着用してくしゃみと咳に備えること
インフルエンザ予防対策ではこのようなポイントをいくつも合わせて行うことでで感染リスクを0%に近づけていけます。
個人の対策、集団の対策を徹底してインフルエンザに負けないようにしましょう!
以上、インフルエンザ予防マニュアル!これだけは試したい9の対策についてご紹介しました。