乳酸菌はノロウイルスに効果があるか?その実験結果とその他の効用について

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ノロウイルス乳酸菌

乳酸菌は人に良い影響を与えるプロバイオティクス商品の一つとされています。

乳酸菌には現在350を超える種類があり、様々な研究をされています。

補足:乳酸菌とは代謝により乳酸を産生する細菌のことを指します。また、プロバイオティクスとは、十分量を摂取したときに宿主に有益な効果を与える生きた微生物のことを指します。

乳酸菌を摂取することで、術後感染症の予防効果、発がん性の抑制効果、アレルギーの抑制作用、免疫力を向上、整腸作用、インフルエンザの予防効果と多岐に渡ります。

そこで、乳酸菌の摂取によってノロウイルスの予防に効果があるかどうか実験されました。その内容についてご紹介したいと思います。

乳酸菌にノロウイルスの予防効果はない

順天堂大学大学院医学研究チームは、「介護施設に長期入所している高齢者を対象にノロルイスの予防効果の実証実験を行いました。

乳酸菌(ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株:Lactobacillus casei strain shirota)を含む飲料を用いて、10月〜12月の3ヶ月の間1日1本飲むグループと飲まないグループに分けて感染症の発症状況など経過観察しました。

その結果、ノロウイルスを予防に対し、有意差はありませんでした

しかし、37℃以上の発熱の持続日数について飲まないグループでは2.9±2.3日、飲むグループでは1.5±1.7日となり、有意差を確認することができました。

つまり、高齢者が乳酸菌飲料を日常的に摂取することで、ノロウイルスに罹患した場合の発熱状態が軽減する効果があると分かりました。

参考ヤクルト中央研究所「ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株を活用した介護老人保健施設での感染症対策」

ノロウイルス

乳酸菌に風邪の予防効果あり

この研究も乳酸菌(ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株:Lactobacillus casei strain shirota)を用いて行われました。

ラフバラ大学(イギリス)同大学の自転車部、トライアスロン部、陸上部(中長距離走)、水泳部等に所属する運動選手を対象に、「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」を含むヨーロッパで市販されている乳酸菌飲料(商品名:ヤクルト)の飲用試験を実施しました。

その結果、継続的に激しい運動を行うスポーツ選手は、「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」を含む市販の乳酸菌飲料を継続して飲用することで、上気道感染症(いわゆる風邪)の発症率が低減する効果が確認されました

引用株式会社ヤクルト本社「乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」の継続飲用でスポーツ選手の風邪を予防~イギリス ラフバラ大学で飲用試験を実施~」

乳酸菌飲料の継続的な飲用をすることで、粘膜の免疫を良好な状態に保つことができ、風邪の予防に役立つことが分かりました。

乳酸菌で高血圧発症リスクを低減

こちらの実験は、東京都健康長寿医療センター研究所と株式会社ヤクルト本社により共同研究が行われました。高齢者352名を対象に過去5年間、乳酸菌(ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株:Lactobacillus casei strain shirota)を含む乳製品の摂取頻度と高血圧発症の関係を調査しました。

その結果、乳酸菌飲料を週3回以上摂取した習慣的摂取者は、高齢者の高血圧発症リスクの低下することが分かりました。

今までの研究によると、乳酸菌(クトバチルス・カゼイ・シロタ株)の熱水抽出物の摂取は高血圧者の血圧を低下させること、乳酸菌の細胞壁成分(多糖-ペプチドグリカン複合体)が関与していることが明らかとなっていました。

これからも研究を続けてメカニズムの解明をしてもらいたいですね!

ノロウイルスに対しての予防効果は難しかったですが、習慣的に乳酸菌を摂取することは非常に有意義であることが分かりました。

以上、乳酸菌はノロウイルスに効果があるか?その実験結果とその他の効用についてご紹介しました。

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