ノロウイルスにかかった時は仕事・学校を休む!他人にうつさないことで集団感染を防ぐ

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ノロウイルスの時には学校は休む

ノロウイルス感染症は、乳幼児から高齢者まで感染者が出ます。急性胃腸炎を引き起こすウイルス性の感染症で、人によっては何度もかかるケースもあります。

ノロウイルス感染症は、特に冬に多発します。だいたい秋頃ごろから流行が始まって、ピークは12月〜2月で春先まで続きます。

ノロウイルスは、人間の腸管内で増殖しますが、熱や乾燥にも強く、自然環境下で長期間の生存が可能です。口や鼻から入ってきて胃酸や消化酵素にも耐えうるのです。

感染力が非常に強く、少量のウイルスであっても感染し、集団感染を引き起こすことも少なくありません。

なので、集団生活をしている場所は特に注意が必要です。法律によって指定はされていないですが、学校はや仕事の出席や出勤しない方がいいです。

厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドラインでは、嘔吐・下痢等の症状が治まり、普段の食事ができるまで登園を避けるようにすること、前日に嘔吐していた子どもの登園は、ノロウイルスの流行期間中は控えてもらうようにすることとあります。

参考 厚生労働省感染症対策ガイドライン

今回は、ノロウイルスが完治する期間やオフィスでの感染症の蔓延についての研究結果について紹介します。

Contents

ノロウイルスの完治期間どれくらいか?

ノロウイルスの感染力はとても強いので、感染してしまったら完治するまで療養しなければ、周囲の人も感染させてしまいます。

感染して発症するまでの潜伏期間は12時間から48時間となっており、この期間は本人も気がつきにくいし、感染のリスクがあります。

発症から完治するまでに期間は、1〜3日は症状に悩まされます。

ただし、体力のある人であれば、激しい下痢や嘔吐が出てくることはなく、さらに期間も短くなります。

発熱は軽度ですが、吐き気や腹部のおなかの張り、下痢などの症状が強く出ることが多いです。

中には、筋肉痛、頭痛などの症状が出ることもあります。その時に、尿が出ているか小さい子どもはチェックしましょう。脱水症状を簡単に引き起こしてしまうので注意が必要です。

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症状の程度に個人差があるとしても、1週間位すれば普通に生活をする事ができるようになります

但し、これはノロウイルスの患者が元気になったというだけで、体内にはまだノロウイルスが存在している状態です。

とりあえず、完治は症状が消えてから48時間が経過してからということになりますが、ノロウイルスがいなくなるまでには、完治しても2週間から3週間位は排出されるということを知って除菌をしましょう!

疑問補足:アルコールではノロウイルスに効果はほとんどありません。

ノロウイルスの発症から完治までのまとめ

・潜伏期間は12時間から48時間(1日〜2日)

・発症後、数日程度で症状が緩和

・症状が消えて2日で完治とする

・感染から完治まで1週間程度は仕事や学校を休む

・完治してもノロウイルスは排出している可能性がある

完治しても、油断できないのがノロウイルスです。この時期は除菌剤などを持ち歩いて他人に感染を広げないようにすることとうつされないように気をつけましょう。特に、濃厚接触者の家族への感染確率が一番高いので注意してください。

ノロウイルスは、アルコール消毒剤に対する抵抗力があり効果があまりありません。なので、次亜塩素酸水溶液を使用した除菌剤であれば、安全性も高くノロウイルスにも効果があります。

無理に会社に行くと、ウイルス感染が拡大するリスクが高くなります。病院で検査を行ってから出社した方が安心です。どのくらいのスピードで感染が広がるか調査をアメリカの大学で研究結果が発表されています。

オフィスに1人の感染者がいると50%の人にウイルスを拡散という研究結果

オフィスではウイルスが広がる同じオフィスで働く80人のうち1人を疑似ウイルスに感染をさせると、どれくらいの早さでそれが拡散するか。そんな試験がアリゾナ大学のケリー・レイノルズによって行われました。

80人の被験者のうち、1人の手にインフルエンザ、風邪、胃腸炎の「疑似」ウイルスを付着させ、普段通りオフィスでの仕事をこなしてもらったのち、4時間後にオフィス内の各所、そして被験者全員の手指から疑似ウイルスの検出試験を行いました。

検査の結果、ドアノブやコピー機、キッチンといった共有スペース、そして驚くことに50%の人々の手から疑似ウイルスが検出されました。

我々は知らず知らずのうちに、いろんな箇所に手を触れます。そこがドアノブであれば、他の人も必ず手を触れます。このようにウイルスは容易に拡散していくのです。

さらに、業務終了時に再度、全員の手指の拭きとり検査をした結果、風邪やインフルエンザなどの、外部環境では耐久性の低い疑似ウイルスはほとんど検出されなかったものの、構造的に強固な胃腸炎疑似ウイルス(ノロウイルスなど)は実に全体の70%まで広がっていました

研究者の計算の結果、3種類のうち少なくとも1種類のウイルスに感染する確率は40~90%であったと結論づけています。

せきやくしゃみなどの飛沫感染が感染経路と思いがちですが、手から手への感染がこれだけの速度と頻度で起こることは心に留めておかなければなりません。

感染症の流行る時期は、手洗いとマスクも重要ですが、共有スペースをこまめに除菌することが大切です。

さらにノロやロタなどの胃腸炎ウイルスは構造上強固で耐久性が高く、効果がある除菌剤は塩素系です。次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水溶液を適切に使い処置を行うようにしましょう。

参考 http://uanews.org/story/germs-spread-fast-at-work-study-finds

まとめ

ノロウイルスで長い休みを取ってしまうと、仕事や勉学などに支障を来してしまう可能性があります。しかし、この研究の結果によると、仕事場に持ち込んでしまい逆に、迷惑をかけてしまい結果、生産性が落ちてしまいます。

従って、療養をしっかりして完全復活してから学校も仕事も行くほうが賢明です。また、医師の診察を受けて、許可をもらってからの方が周りも安心ではないでしょうか。

ノロウイルスだけでなく、インフルエンザもそうですが、自己判断で出勤や出社した人から他人にうつしてしまいその人が重症化して後遺症を患ってしまったらあなたは責任が取れますか?

→インフルエンザ脳症の生の体験談をご紹介!治療薬、解熱剤などの薬の注意点

一人はみんなのために行動できるようになれば集団感染は減らすことができると考えます。

以上、ノロウイルスにかかった時は仕事・学校を休む!他人にうつさないことで集団感染を防ぐについてご紹介しました。