毎年寒い時期になると、感染者が続出する病原体としてノロウイルスが挙げられます。
インフルエンザや違って予防接種といった医療的な対策はノロウイルスではないため、違う対策をする必要があります。
参考:ノロウイルスのワクチンはない!ノロの感染経路とその特徴
なるべく清潔にすることが、対策の基本というのは誰でも分かるでしょう。ノロウイルスでは特に下記のところを注意して定期的に清掃すべきです。
●手指が触るところ
●糞便が汚染するところ
●嘔吐物が汚染したところ
引用:厚生労働省ホームページ
それでは、ノロウイルスの対策として手洗いについて、マスクの効果についてご紹介したいと思います。
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マスクはウイルスを通すため予防効果はほとんどない
よくマスクに予防効果があると信じて装着している人も見受けられます。
結論としては、マスクにはノロウイルス自体を防ぐ効果はありません。なぜならノロウイルスは非常にサイズが小さいため、一般的なマスクだと隙間を通過してしまうからです。
そのため、装着したからといって口や鼻からの侵入を防げる保証はないと認識したほうが良いです。
これは、インフルエンエンザウイルスも同様です。厚生労働省もマスクに感染症予防として推奨はしていないと言っています。
ただし、嘔吐物などの処理マニュアルではマスクを着用することになっています。(ノロウイルスが含まれる吐瀉物が物理的に触れる可能性を低くするため)
しかし、ノロウイルスの感染経路として手に付着したノロウイルスが間接的に口に入ってしまい発症する可能性があるため、マスクを着用することで直接口に触れないために予防効果がないことはありません。
もちろん、手で顔を意識的に触らなければ問題ありませんが…
ノロウイルスは石鹸で除去はできない
基本は石鹸での定期的な手洗いがノロの予防方法として挙げられます。
しかし、注意点として石鹸自体に、ノロウイルスを不活化することはできません。石鹸の利点として手指の皮脂に付着した汚れを落とすことで、洗い流しやすくなり結果として予防効果が期待できます。
厚生労働省によると手洗いのウイルスの除去効果を公表しています。
手洗いなしの状態で約1,000,000個ウイルスがついていると仮定します。その時、手洗いの効果は絶大であることが分かります。
・流水で15秒手洗い→約10,000個
・石鹸で10秒または30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ→数100個
・石鹸で60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ→数10個
・石鹸で10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回繰り返す→約数個
手洗いのタイミングはいつが効果的?
・くしゃみをして手で覆った時
・ 乳幼児等の嘔吐や便を処理した後
・外出した時のトイレ使用後
・嘔吐物を処理した時、
・トイレに行った後
・家に帰った後
・ 廃棄物処理などの作業を行った後
・料理をする前や料理中の必要な時
まとめ
一般的にノロウィルスは、空気中に単独で存在しているわけではありません。多くの場合はカキなどの2枚貝を食べて罹患した人嘔吐物や下痢などで周りに飛散したものを触って2次感染を引き起こして広がります。
したがって、空気感染がほとんどないのでマスクでノロウイルスを予防することはできません。感染経路を遮断する意味でもただの手洗いだけでなく石鹸でしっかりと手洗いすることが予防には不可欠です。
以上、マスクでノロウイルスに対する予防効果はない!石鹸での手洗いは効果的についてご紹介しました。