日本で主な性感染症とエイズ・HIVの効果的な予防策とは?

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性感染症を防ぐにはコンドーム

性感染症とその他の感染症は感染経路が違ってきます。性感染症とは、性行為をすることによって伝染する感染症のことです。

いくら除菌や清掃をしたとしても、直接接触するために抑制するには教育が必要になってきます。

性感染症について

性感染症は様々な種類があり日本で特に関連のある感染症をご紹介します。実は、性感染する病原体は体外に出た時にはすぐに失活してしまいます。(HPVやクラミジアなど一部例外があります)

他の感染症と異なり、性感染症は1対1で増えていきます。効率よく感染できないため、宿主に侵入すると免疫に負けないように進化(生き残った)したウイルスが多いです。自分が生き残っていくために宿主に病的症状が出にくく重症になるケースは少なくないです。(エイズは例外です)それでは、具体的な性感染症についてみてみましょう。

梅毒

世界初の抗生物質のペニシリンが発見されるまでは怖い感染症の一つでした。梅毒トレポネ−マ(Treponema pallidum)によって引き起こされる感染症で死には至ることはないですが、体全体に症状が出る場合があります。世界中で蔓延した性病の一つで、西暦1500年頃の時代にも梅毒の記録が残っています。

2010年以降梅毒の報告件数は右肩上がりで増えており、男性は20〜40代、女性は20代の感染が年代別で多くなっています。梅毒は罹患患者の報告を必ずしなければいけません。統計をみると、2010年は、621人でしたが2017年には5820人と約9.4倍にまで増加しています。

参考厚生労働省「性感染報告数」

B型肝炎

以前は、母子感染で子どもに感染していましたが、現在はワクチンもあり減少しています。しかし、成人で感染する経路としては性行為から感染します。

母子感染性感染症 

B型肝炎ウイルスにより感染し、肝炎や重症化すると肝硬変や肝ガンなど致命傷な病気を引き起こす可能性があります。

B型肝炎のワクチンに関してはこちらからどうぞ

子宮頸ガン

HPV(ヒトパピローマウイルス)男性よりも女性の細胞で増殖することが多いです。

HPV自体がガンになるわけでなく、他の発がん物質と協働作用で発生させ、ウイルスが多ければ多いほどがんになる可能性が高いと言われています。

今現在、HPVは定期予防接種するべきワクチンとなっています。

ヒトパピローマウイルスに関するワクチンに関してはこちらからどうぞ

性器ヘルペスウイルス感染症

性行為で単純ヘルペスウイルス2型を感染させ性器に浅い潰瘍を作ります。ウイルスは神経の奥へいき潜伏し体調が悪くなった時に再発する場合があります。

再発を繰り返すごとに症状は緩和していきますが、パートナーに感染させてしまう場合がありますので、コンドームを着用してください。

補足:コンドームを使用しても直接接触することで感染する可能性があります。

性器ヘルペスウイルス感染症は事前に決められた定点医療機関のみ報告義務があります。

2010年965ヶ所の医療機関で、8420人報告されており、2017年には988ヶ所の医療機関で9308人の報告がなされています。感染者の推移を見ると横ばいであることが分かります。

エイズは死に至る性感染症

エイズウイルス予防

エイズになるとウイルスが免疫機構にて増殖し破壊することで宿主の免疫を低下させていきます。エイズの正式名称は後天性免疫不全症候群と呼びその原因ウイルスがHIV(免疫不全ウイルス)です。つまり、エイズの原因となる病原体がHIVであると言えます。

侵入経路は性交渉、血液、母子感染の3通りです。免疫不全の状態になるまで約10年間の潜伏期間があります。

その間、自覚症状がないために他人にうつす可能性が非常に高く、2016年の厚生労働省が報告している数の約30%がエイズ発症によってHIV感染が分かったとされています。

国立感染症研究所によると2016年の日本におけるHIV感染者数とAIDS患者数を合わせた年間新規報告件数は1,448(2015年は1,434)でした。

世界の先進国に比べてもHIV感染者は少ないです。その一つの理由として薬物注射による感染がほとんどないことが挙げられます。そもそも、日本は世界で例外的に麻薬使用者が少ない国なのです。

引用United Nations Office on Drugs and Crime (UNODC)「World drug report 2016」

補足:HIV感染者とは「後天性免疫不全症候群」と診断されましたが、AIDSを発症していない人です。

AIDS患者とは初回報告時にエイズが認められエイズと診断された人です。(既にHIV感染者として報告されている症例がエイズと診断された場合には含まれません)

UNAIDS FACT SHEET JULY2017の発表によると、2016年に世界中で約3,670万人のHIV感染者/AIDS患者がおり、年間約180万人の新規感染者、約100万人の死亡者が推定されています。

参考国連合同エイズ計画「F A C T S H E E T – W O R L D A I D S D A Y 201 7」

現在、抗HIV薬が開発されウイルスの増殖を抑えることができ死亡率がかなりおちてきています。但し、ウイルスを除去することはできません。

最新の研究では完治した事例も出ていますがまだ研究段階です。今後も世界が注目する分野になります。

性感染症やエイズを予防に有効な手段はコンドームを使用する

ほかの感染症もそうですが、まずは病気になる前から予防の行動をすることです。

エイズにならないためには性行為をしないことやコンドームを使用することが予防にあたります。コンドームを使用すればHIVだけでなく先ほど話した性感染も防ぐことができるので、非常に有効です。

補足:エイズにはワクチンがありません。ワクチンを接種していても感染する可能性がゼロではないためコンドームを使用する方がより効果的です。

性行為は人の本能なのでそれを止めることはできません。現代の社会では、10代から性行為をする人たちが増えていること、晩婚化が進んでいることなど一人が不特定多数と性行為をする可能性が増えるため性感染症も広がります。

コンドームは避妊のイメージが強くあり、ピルも同様ですが、感染症の観点からみるとコンドームのみしか防ぐことができないため性感染症対策として活用されることをオススメします

以上、日本で主な性感染症とエイズ・HIVの効果的な予防策とは?についてご紹介しました。

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